今回も先月に引き続き、人気の設備ランキングについてお伝えさせていただきます。先月は『この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まる』というランキングについて解説しましたが、今月は『この設備がなければ決まらない』という必須設備のランキングについて見ていきましょう。

　昨年に引き続き、単身者向け、ファミリー向けの物件ともに、『エアコン』が1位となっております。理由は明白で、ここ数年続く猛暑の影響です。今年に限って言えば4月28日には東京都千代田区の気象台で28.2℃を記録し、10月19日に30.1℃を記録しております。東京に限ったことではないですが、4月末～10月まで暑い日が続くため冷房が必要で、12月～2月までは寒くなるため暖房が必要になります。年間で約9か月もの間はエアコンを付けなければならない状況となっており、エアコンの設置がない部屋は大手ポータルサイト上でも検索の時点で弾かれてしまいます。

　2位には『室内洗濯機置き場』がランクインしておりますが、2年前までは数年間1位となっていた設備です。室内に洗濯機置き場を増設できるのであれば、是非実行していただきたいですが、導線を考えるとどうしても難しいケースもあります。その場合は家賃を相場より低めに設定し、ターゲットとして高齢者や外国人、生活保護等も受け入れることも検討してください。それでも決まらない場合は、売却や建替えで資産を組み替えるのも良いでしょう。

　その他の設備に関しても、単身とファミリーで大きな違いはありませんが、ここ数年で専有部だけでなく共用部の設備もランクインするようになってきました。

　どこから対策するべきか、判断に迷うこともあるかと思いますので、お困りの際は是非一度弊社までご相談いただけますと幸いです。