仙台やまいち不動産投資センター

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2023.10.02

【夏は路線価発表と土地評価替えの時期です】

夏といえば路線価発表ということで、不動産所有の方としては土地の評価替えのタイミングでもあります。今回は、相続税・贈与税における土地評価について路線価のおさらいをしていきます。

 

■路線価と土地の評価

 令和5年分の路線価は、73日に国税庁のホームページに公開されました。

なお、今年の最高路線価は、東京都中央区銀座5丁目で1㎡当たり42,720千円でした。前年増加率では+1.1%です。全国29の都道府県で増加傾向にありました(1から9%)。

 路線価公開サイトでは、その年の11日の評価として1年間の地価変動などを考慮し地価公示価格等の価格の8割程度で定めています。また、固定資産税評価額を基にする倍率方式についても評価倍率表を公開しております。

 土地の評価については、路線価評価の地域では、面積に路線価を乗じて算出し、それ以外の地域では固定資産税評価額に倍率を乗じて算出するのが基本となります。ただし、路線価地域の場合は、土地の形や大きさ、長さなどの要因で調整することも考慮されます。

 

■夏は土地の評価替え

 相続税の試算を行ったことのある方、今年に土地の贈与などを検討されている方は、この路線価が発表されますと、土地の評価替えを行い試算の改訂を行います。近年は、地域によって路線価と固定資産税評価額が上昇している傾向がありますので、過去に試算した相続税・贈与税も増える傾向にあります。また、土地を多くお持ちの方で将来の相続税の負担に備えて売却する土地を決めている場合は、その「納税地」の価格についても確認しておくとよいでしょう。税理士による評価明細書を作成されているようでしたら、新しい路線価をサイトから確認されて、評価明細書の路線価と入れ替えて再計算されると令和5年分の新しい評価額が算出できます。夏休みの宿題として評価替えをされることをお勧めします。

 

以上、参考にして頂けましたら幸いです。

具体的な手続きは、税理士・税務署にて詳細の確認をされて進めて頂けるようお願いいたします。

 

【参考サイト】

①国税庁路線価サイト https://www.rosenka.nta.go.jp

②全国地価マップ https://www.chikamap.jp

 

税理士法人タックスウェイズ

税理士  後藤 勇輝 氏

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