仙台やまいち不動産投資センター

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2022.06.06

住宅建築資材の価格上昇・木造以外の建築資材へ波及

米国の新築戸建住宅の需要拡大を皮切りに影響が広がっていったウッドショックですが、木造以外の建築資材についても影響が広がっています。

日本銀行が発表した企業物価指数(企業間で売買される物品の価格変動を示す指標、2015年を指数100とする)において、材木・木製品・林産物の輸入価格指数は、2021年1月の92.3から約9か月間で179.2%上昇し、指数は165.4に達しました。2021年10月以降は160程度で比較的横ばいの推移も見られ、高止まりながらも一旦の落ち着きを見せています。

<材木・木製品・林産物における企業物価指数の推移>    出典:日銀企業物価指数より作成

※2015年=100

 

一方で他の住宅資材の価格上昇も下記グラフのように、前年同月比でコンクリート型枠用合板が45.1%、異形棒鋼(鉄筋コンクリートの芯材として使用)が29.1%、H形鋼が32.5%、鋼板切板が56.1%上昇しています。

 

<建築資材主要品目指数の推移>     出典:建設物価調査会「建設資材物価指数」より作成

※2011年=100

 

これらはウッドショックの影響だけに留まらず、円安による輸入価格上昇やロシアのウクライナ侵攻など複合的な影響が考えられます。木造の上昇はある程度高止まりの中で、今後も他資材の価格動向も注意深く観察していく必要がありそうです。

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