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2023.04.09
所得税の仕組み
こんばんは。
仙台やまいち不動産投資センターの千葉です。
4月に入り、皆様いかがお過ごしでしょうか?
本日は所得税について少し触れたいと思います。
所得税の税率は、課税される所得金額により7段階に分かれており、5%から45%までの累進課税となっております。
例えば、課税される所得金額が500万円だとすると税率20%を乗じて、控除額427,500円を引くこととなります。
この場合の所得税額は572,500円となります。
20%の上の税率が23%でその上が33%となります。
良くこの一気に10%も上がるということが話題となったりします。
課税所得が900万円からですから1100万円くらいの給与所得(給与所得控除195万あり)の人がと言われたりします。
その話だけが独り歩きして、『何とか課税所得を900万円以下にしたい』とか相談受けます。
『ちょっと待ってください。超過累進課税なんであんまり気にしないでください』と私は返答します。
お客様は『??』になったりしてます。
じゃあ計算してみましょう。
①8,999,000円(課税所得)×23%(税率)-636,000円(控除額)=1,433,770円(所得税)
②9,000,000円(課税所得)×33%(税率)-1,536,000円(控除額)=1,434,000円(所得税)
②と①の差230円ですね(23%)。
では、
③10,000,000円(課税所得)×33%(税率)-1,536,000円(控除額)=1,764,000円(所得税)
③と②の差は33万円ですね(33%)。
ようするに900万円を超えると33%の税率で課税されるので900万までは23%のままなんですよ。
確かに累進課税は所得の多い人ほど高い割合が課されるんですが、日本の所得税は単純累進課税ではなく超過累進課税です。
所得が多くなればなるほど税率が高くなるわけではなく、一定の所得金額を超過した部分に所得税率が上がります(控除額のおかげ)。
まあ、所得が上がり節税したいという気持ちは分かりますが、無理をする必要はないということです。
知ってる方はなんてことない話ですが、意外と質問が多いので知らなかった方はこの機会に覚えておいてください。
なので、頑張って働いて、投資もして所得を高くしても大丈夫です。
不動産投資には減価償却という最大のメリットもありますがそれはまたの機会に触れたいと思います。